ヘキサムーン・ガーディアンズ 【漫画版】

漫画感想記28冊目

16歳の少年、轟堂大地(ごうどうだいち)は驚くべき出来事に直面していた。時が止まった満月の夜、上空から突如として現れた2つの物体は、大地と幼馴染の睦(むつみ)の側へと落下する。一つは地面に突き刺さり、一つは地面に突き刺さった物体を連れて行こうと暴れまわる。混乱の中、突き刺さった物体に大地が触れると、突き刺さった物体の名がドルガイヤーであること、ドルガイヤーの中には少女、ミューズが眠っていることを思い出す。本来の記憶を取り戻した大地と6人の神子の物語が満月の夜に始まるのであった。 【自作】

登場人物

轟堂大地

16歳の学生、轟堂大地(ゴウドウ ダイチ)。身体能力の高さは人間離れしており、数々の運動部の助っ人を掛け持つ。幼馴染の睦曰く剣道の腕前は日本一とのこと。小さい頃に喧嘩相手を一方的に叩きのめしたことで睦に叱られ、右手で殴ることや喧嘩に使わないよう約束をし、高校2年生となった現在も約束を守る。殴ることを禁じられた右手の甲には不思議な痣が浮かび、満月の日に時間が止まる不思議な現象に遭遇してしまう不思議な体質をしている。

葉月睦

大地の幼馴染、葉月睦(ハヅキ ムツミ)。字を書くのが下手でコンプレックスになっている。貸したノートを返してもらおうと大地の鞄をあさり、目玉の描かれた不気味なノート見つけたことを切っ掛けに、大地と同様に時間が止まる現象に遭遇する。その後、大地の姿が消えてしまうなど、不可思議な現象の連続に感情を揺さぶられる。

ミューズ

6人の神子の一人、ミューズ。口数が少なく考えが読みづらい少女。地球とは異なる星、ヘキサムーンの地で神子として育てられるが、ヘキサムーンは鉄の軍勢の侵攻で滅ぼされ、時空間ヤヌスゾーンを通り地球へと逃げ延びる。ヘキサムーンの地には暴虐の限りを尽くし、神に挑むも封印された獣の伝説があり、6人の神子にはそれぞれ6体の獣の怒りを鎮める役割がある。ミューズは獣のうちの一つ、龍の首と深い関係を持つ。

ディアナ

6人の神子の一人、ディアナ。ミューズは龍の首を祀る森に置き去りにされた過去を持っており、ディアナも似たような境遇で育った模様。そのために荒んだ性格となり、やることも荒っぽい。6体の獣の一つ、龍の右腕と深い関係を持つ。

カグヤ

6人の神子の一人、カグヤ。神子の一人であるが忍者のように身のこなしは軽く、大地の通う学校に潜入し動向を探る。ミューズ、ディアナ、カグヤを含めた6人の神子は手段こそ異なるが、6体の獣を集めることを目的にしており、カグヤはヘキサムーンの問題に振り回される大地や睦の気持ちを無視し、何よりも使命を優先して動く。

ロボット要素

ドルガイヤー

6体の獣の一つである龍の首こと、ドルガイヤー。6体の獣の中でも中枢であり、獣の中で最強とされる。。龍の首は大地の本来の肉体であったことからr、龍の首に触れたことで本来の記憶を取り戻した。大地とミューズはミューズを主としした主従関係にあり、大地はミューズの魂(クリサリス)、使い魔のような存在になる。

ザグレウス

龍の右腕、ザグレウス。飛行が可能な龍型の獣。内部には操縦スペースと複数人が乗り込むだけのスペースが存在する。獣はその大きさから普段は別の小さな姿をして休ませる必要があり、ミューズの魂である大地が人間になるようにディアナの魂であるザグレウスは黒い鳥の姿に変化する。

鉄の軍勢

鉄の軍勢。神子たちが暮らすヘキサムーンの地を滅ぼした存在。機械と融合する性質を持ち、獣は鉄の軍勢に敢えて侵食させたことで鋼鉄の体を手に入れた。時空間ヤヌスゾーンを通り地球にも出現し、獣と敵対する。

作画

作者の鈴木さんの別作品を読んだことがあるので雰囲気は知っているつもりでしたが、こんなに可愛らしい絵を書く人だとは思いませんでした。以前読んだ別作品ではとにかくカッコよさが目立っていたためギャップに驚きました。

ただ可愛いだけでなく、以前感じたカッコよさの片鱗が作画の端々に見受けられます。本作がギャグよりの作品であるため多くはありませんが、やはり質の高いものです。

カラーイラストもそこそこあります。絵柄こそ一昔前といった感じですが、可愛さや綺麗さは十分に伝わるでしょう。

雑感

学園ロボットコメディとでもいうのでしょうか、ノリが超独特。難しい話ではないのだけど理解が追いつく前に話が進み続けます。そして、本作単体だと大きな物語にもならないしオチもありません。

これは自分がゲーム未プレイだからと思い、手元にあったゲームの序盤だけプレイしてみましたが、ゲームと本作とでは雰囲気からしてだいぶ違います。ゲームはシリアス寄りな導入で、ストーリーの展開も結構違います。

本作を読んでゲームをするまではゲームの前日譚だったり序章のコミカライズかと思っていましたが、ゲームの序盤をアレンジして序章のみを漫画にした作品といったものになっています。本作だけだと世界観含めてよくわからないし、物語的にも盛り上がる前に終わっており、敵の存在感もありません。

結論としては万人には全くオススメできない作品です。鈴木さんの描く綺麗な絵や可愛い女の子がみたいとか、そういった理由なしに読むのはかなり難しいです。ゲームを既プレイであればちゃんと楽しめるのかもしれませんが、ゲーム未プレイで魅力を感じ取るのは難しいです。あくまでゲームをプレイすることが大前提の作品と言えるでしょう。

作品データ

ヘキサムーン・ガーディアンズ
鈴木典孝
メディアワークス 電撃コミックスEX 2000/3 全1巻
ゲームのコミカライズ作品







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表紙と外部リンク

ヘキサムーン・ガーディアンズ
2000年3月発売

余談

今回の紹介は間違っていることが多いかもしれません。頑張って読み解いたつもりだけどいつも以上に自信がないです。間違っていたらごめんなさい。

あらすじも出来が悪いです。どこまで書くかで迷って濁す形でしか書けませんでした。ゲームの説明書から引用しようかと思ったのですが、漫画に出てこない情報がバンバンに載っているので躊躇ってしまい載せれませんでした。

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