岳飛伝1巻読み終わりました。読み終わってすぐの率直な感想としては、まだ感想を書く必要を感じない1冊でした。つまらなかったとかそういう話ではありません。今回のタイトルにしたように、1巻の段階では水の底に沈んでいて光が届いていないのです。しかし、真っ暗だったかというとそうではなく、光を確かに感じる始まりの1巻でした。ここからどのような光が見えるのか、ただただ楽しみです。
全体の印象はそんな感じでしたが、一人ひとりについては十分な面白さがありました。1巻で一番印象に残ったのは郝嬌(カクキョウ)です。水滸伝にしても楊令伝にしても殆どが男目線で描かれていますし、女性の目線だったとしても殆どが一般的な女性ではなく豪快な性格をしているので、(一般的な女性に近い)カクキョウ視点の話は新鮮でした。その他にもう一人挙げるとするならば張朔でしょうか。大変面白い立ち位置にいますがここからどのように動くのでしょうか。これもまた楽しみです。
その他に印象が残っていることとしては、史進や李俊の老いでしょうか。呉用のように元々若さが感じにくいキャラと違って(そうでもないかな?)、若かりし頃は暴れまわっていた史進や李俊がハッキリと自覚しているのは心に刺さるものがあります。楊令伝でも古参のキャラにそういった老いを認識させる描写自体はありましたが、より意識させる描写に変化していました。それこそこの岳飛伝というのは大水滸完結作なわけなので当然といえば当然なのでしょうが、キャンプファイヤーのように燃え盛っていた火が消え(衰え)ていくのを見るのは寂しいわけです。残り16冊、心して読みます。
前回の記事で今年いっぱいは岳飛伝に思考を持っていかれるかもと書きましたが、よくよく考えると2017年中には完結しないですねw。だって全17巻で毎月1冊だと、完結するのは2018年の3月(?)になりますよね。毎月岳飛伝を読むのがライフワークとなるのは間違いないですが、思考の全てを持っていかれることはないでしょう!!その他にも色々やりましょう!
ちなみに2巻も1巻と一緒に買いました。続けて読んでいますのでまた感想書きます。
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