漫画感想記20冊目
魔王ドラクネスの魔の手から、ファンタG(ジー)ランドをすくえ!!ヘポイとリュートは、聖機神(せいきしん)軍団を復活させるため旅だつ…。テレビでも超人気のマジカルファンタジーが、いま開幕!!【1巻帯より引用】
登場人物
ヘポイ
キュージンランドからやってきた見習い勇者、ヘポイ。明るく人懐っこい性格で、国を取り戻すために旅をするリュートの仲間となる。未熟ながら魔法を使えるが、ドラゴンキャッスルからの贈り物である魔法の金貨、マジカルダイムを用いることでより強い魔法を使える。
リュート
ドラゴニア国の王子、リュート。剛魔神(ごうまじん)軍によって国を滅茶苦茶にされ両親もころされてしまい、国を取り戻すためドラゴンキャッスルが封印されている竜の魔石を求めて一人旅立つ。竜族の王の血を引く者にしか懐かないスカイドラゴンを手懐け、スカイドラゴンに乗りながら剣を振るう。生まれもあってか尊大な態度を見せ口も悪いが、他人を気遣う優しさを併せ持つ。
キャッスルプリンセス
囚われの少女、キャッスルプリンセス。魔王ドラクネスに囚われの身ながら、ドラクネスを倒すため六人の聖機神を蘇らせるようリュートとヘポイにテレパシーを送る。
ロボット要素
ドラゴンキャッスル
ドラゴニアの守り神、ドラゴンキャッスル。竜の魔石に魂が封印され眠っていたが、ヘポイに触発されたことで目覚める。武装は両脇の砲門、ドラゴンブレイザー。魔力が込められる剣、ドラゴンソードなど。頭の龍は飾りではなく、炎を吐いたりプロペラとなり飛ぶこともできる。キャッスルには意思があり、善きキャスルのことを聖機神(せいきしん)と呼ぶが、その中でも特別な六人の聖機神のうちの一人。
バトルキャッスル
友情の守り神、バトルキャッスル。六人の聖機神のうちの一人であったが、ドラクネスの超魔力(ダークへポリス)で蘇ったため悪しきキャッスル、剛魔神(ごうまじん)となってしまい、守るべきガイストンの町を滅ぼしてしまう。武装は両肩の槍、伝説の銃タワーキャノンなど。
ダンアロー
ドラゴニア国の北の森の古城を守護するMDナイト、ダンアロー。画像のダンアローはダンアロー隊の隊長で、ドラゴンキャッスルの体内(城内)には数多くの部下ダンアローが安置されている。頭が固いわけではないが、強い力を求めるものには力に相応しい心を持つことを求め、ヘポイとリュートにそれぞれの試練を課す。ダンアローは単機でもアロー砲(大砲)形態へと変形可能だが、多くのダンアローが集まることでドラゴンキャッスルの武器、ドラゴンアローになる。
ゴーストキャッスル
剛魔神の幽霊キャッスル、ゴーストキャッスル。ドラゴンキャッスルを倒すためと非ば味方も犠牲にしてしまう、残忍な性格のキャッスル。呪いの盾、デーモンシールドは町の人間を閉じ込めた代物であるため、容易に手出しができない。また、肉体が壊されようと魂の魔石が無事であれば何度でも蘇る。
作画
ロボットの作画の質は高いです。凝った描写は無いですけど、形の捉え方と動きの描き方は抜群の安定感があります。
人物の作画も安定感があります。派手さはなく、ギャグが多いため崩した表情が多いですが、作画の違和感であったり不満というのはありません。
作画どうこうではなく女っ気がない。唯一の女性キャラとなるキャッスルプリンセスの出番も数ページ(数カット)だけであり、残念なことに語るだけの描写量がない。重ねて残念である。
雑感
どちらかというと子供向けの作品です。世界観やリュートの境遇などは子供向けというにはヘビーな印象を持ちますが、会話の中でのギャグも多く、展開も理解しやすいものとなっています。特に後半(2巻目)からはギャグの量が多くなり、かなりライトな印象を持ちました。
本作は残念ながら未完作品なのですが、未完であることがさほど気になりません。何の解決もしておらず物語的に全くピリオドも打たれていませんが、先がそれほど気にならない作りというのか、1、2話で一つのエピソードが完結する連作漫画のような形がとられているためか風呂敷がイマイチ広がりきりません。また、主要人物がリュートとヘポイの2人だけで固定されてしまっているので、会話の広がりという意味でもちょっと残念な印象があります。
特別なものを期待して読むことはオススメできませんが、気軽に楽しめるタイプの作品でしょう。
作品データ
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