ニュージーランド戦

気の抜けた炭酸のような試合でしたね。W杯出場が決まっていることもあってか、所々で疑問符がつくようなプレーが見えました。一方、前線ではギラギラとしたプレーが見えたのも事実。選手のモチベーションの違いがよく見えた試合でもありました。

個人評を書いていく前に、この試合の意味について考えたいと思います。よく、強豪と戦わないのかとか欧州遠征してこいとか見かけますが、予選を戦ってる最中の相手とどうやってマッチメイクをするのでしょうか?また、集金試合自体は大事です。欧州遠征をするための原資となりますし、サッカーを日本で広めるための普及活動にも使えます。日本のようにサッカーが中々根付かない、サッカー後進国では普及活動は絶対必須です。このような集金試合を否定するのであれば罵詈雑言ではなく、札束を送るべきです。日本サッカー協会は確か年200億円ぐらいの予算しか無いはずなので、500億の札束で頬をぺちぺちしてやってください。

そして、今日の相手ニュージーランドですが悪くない相手でした。実力的にはトップ層と比べられるレベルではありませんが、モチベーションは結構高く、日本が苦手とする肉弾戦を仕掛けてくる相手だったので、選択肢の少ない中では中々のマッチメイクだったと思います。正直面白くはない試合でしたが、課題というか収穫は見えた試合でした。その辺を個人評書きつつ書いていきます。

GK
川島。気の抜けた炭酸その1。バックパスの処理がちょっと酷かったよね。漲っている時の川島は信頼感あるけど、このような試合の川島はやたらと不安になります。

DF
吉田。気の抜けていない炭酸。前回の試合よくなかったことを自覚しているのか、今日の試合は好プレーが随所に見えました。前半の中頃裏を取られたりと100点の守備は出来ませんでしたが、酷評されるような出来では無かったと思います。

槙野。正直よくわかりません。特にやられていた印象もありませんが、やっていた印象もないかな。

酒井宏樹。守備で問題になるようなこともなかったですが、攻撃でのアクセントにも全くなっていなかったことが気になります。これは酒井宏樹の問題ではないと思いますので、またあとで。

長友。攻撃ではアクセントを付けられていましたが、やっぱり守備が怖い。失点の場面は中より外の長友の問題が大きいです。あれだけ綺麗なクロスを簡単に入れられてしまうと守備は出来ないでしょう。

MF
井手口。調子自体は悪くなかったけど、奪取の部分は物足りません。CBとボランチの間で前を向いて受けられてしまう形が前半から何度か見られていたので、修正が必要です。

山口。調子が良くない印象がありました。パスのズレもそうですし、後半ATでのトリッキーなプレーも普通であればあんな判断はしないでしょう。後半途中からアンカーの役割を担っていましたが、アンカーで使うなら別の選手を候補に考えてよいかと。

香川。調子は良かったと思います。調子が良くないとあそこまで積極的にシュートを打たないでしょう。その上で問題と感じたのは、肩に力が入りすぎていることです。メッシじゃないけど、あんぐらいヒゲモジャにしてイメチェンして肩の力を抜かないと代表には合わないかな。

FW
大迫。いつもどおりの安定感。シュートチャンスが幾つかある中で点が取れなかったことは残念だけど、調子自体は全く問題ない印象ですし、大迫がいることでチームが活きることも間違いないです。

武藤。実は前半一番良かったと思う選手。とにかくギラギラしていましたが、同時に周りもよく見えいた。大迫との絡みが凄くよくて、大迫に活かされる選手は数多くいれど、大迫を活かせる選手は今のところ武藤だけじゃないかな。

久保。前半から調子の悪さが目に見えていたので、後半途中まで引っ張ったのは酷な印象です。調子を早く上げろというハリルなりの激励なのか、単純に見せしめなのか、どう受け止めればいいかわかりませんが、持っている選手ではあるので見守りたいと思います。

交代メンバー
杉本。この代表の1トップでは個での打開が求められることを考えると物足りません。磨かないとですね。

小林。乾が入ってから流れが良くなったと解説の人が言ってましたが、小林が入ってから好転していましたよね。判断の速さではなく判断の的確さが印象に残る、素晴らしいゲームメイクっぷりでした。

乾。攻撃のほぼ全てが左サイドからでしたが、その中でも乾は抜群の存在感でしたね。長友のやや単調な仕掛けとは対象的に何をするかわからない頼もしさ、相手から見たら嫌らしいことこの上ない存在でした。1対1だけでなく1対2でも問題なくフィニッシュまで形作れるのはさすがとしか言えません。

浅野。特に目立ってなかったけど、久保がいた時間に比べると右サイドも活性化された印象です。時間を考えると悪くない働きぶりだったと思います。

倉田と遠藤は時間が短いので特になんともです。あ、でも倉田は点を取っただけでなくちょちょこいい感じのプレーをしていましたね。

個人評以上です。いやーしかし大島の怪我が痛い。今日の試合だったら絶対輝いたのに勿体無いですよね。彼のようなゲームメーカーは今日のような試合だったら絶対必要ですよね。他にも川辺とかアンカー適性がありそうな三竿あたりも呼んでも面白そうなんですよね。

大島、井手口、三竿の3人の名前を並べれば思い出す人もいるでしょうが、U-22のサウジアラビア戦ですよ。この試合の中盤が凄く印象に残っています。結果は確か2-1でスコア的には僅差なんですけど、スコア以上に圧倒した試合でした。中盤のバランスがあまりに素晴らしくて、ほんとうの意味で試合を支配したゲームでした。(鹿島に移籍して出番がなかったので)三竿がロシアには間に合わないかなと思っていまいたが、最近ずっと出てますし、大島も井手口も凄みを増しているので十分ありだと思うんですよ。おあつらえ向きにアンカーシステムを使っているのですから、是非見たい。大島の怪我が治っていれば12月の東アジアで是非見たいということでよろしくお願いします。

次のサッカー雑記はハイチ戦になると見せかけてのU-17W杯です。いやー、フジテレビ契約していないので見れるのか見れないのか、今からドキドキです。なんでBS放送しないのか疑問です。前回は出ていないのであれですけど、前々回までは地上波でやっていましたよね。見れると信じて、次はU-17のホンジュラス戦の感想でお会いしましょう。あ、個人的注目は久保くんより両サイドの上月くんと中村くんです(久保くんも勿論楽しみだよ)。あと、宮代くんも成長著しい印象で楽しみです。後ろは瀬古くんの怪我があまりに痛いですが、菅原くんが頑張ってくれると信じています

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